2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

雨水末候

三月一日からは七十二侯の、草木萌え動く。しだいにやわらぐ陽光の下、草木が芽吹き出すころです。春の気配が増し、「春の息吹」をそこここに感じてきます。 雨水のこの時期に降る雨を「木の芽起こし」といいます。植物が花を咲かせるための大切な雨で、木の…

雨水次候

二月二十四日からは七十二侯の、霞始めて靆く(かすみはじめてたなびく)。春霞がたなびき、山野の情景に趣がくわわるころです。 遠くかすかな眺めが、ほのかに現れては消える移ろいの季節です。 風の無い晴天の日に枯れ草を焼き払う「野焼き」もこの頃行わ…

雨水初侯

二月十六日は旧暦の元日、新しい年のはじまりです。 そして、十九日からは、二十四節季の雨水です。降る雪が雨へと変わり、氷が解け出すころです。農耕を始める目安になっています。 また、十九日からは七十二侯の、土脈(どみゃく)潤い起こる。早春の暖か…

立春末候

二月十四日からは七十二侯の、魚氷に上る(うおこおりにあがる)。暖かくなって湖の氷が割れ、魚が跳ね上がるころです。 しかしながら「春寒(はるさむ)」という言葉もあります。立春になり暦の上では春ですが、二月はまだ寒い季節です。その寒さをあえて春…

立春次候

二月九日からは七十二侯の、黄鶯睍薭く(うぐいすなく)。春の到来を告げる鶯が、美しい鳴き声を響かせるころです。 梅も咲きはじめ、一気に春めいてきます。 出典 白井明大=文・有賀一広=絵『日本の七十二侯を楽しむ』(東邦出版)

春分初侯

二月四日は立春、あたらしい年のはじまりです。なお、立春/立夏/立秋/立冬の前日を節分といいます。 二月四日からは七十二侯の、東風凍を解く(とうふうこおりをとく)。暖かい春風が吹いて、川や湖の氷が解け出すころです。 立春を過ぎて最初の午の日(初午…