2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

冬至末候 1/1〜

一月一日からは七十二侯の冬至末候、雪下麦を出だす(せつかむぎをいだす)。降り積もる雪の下で麦が目を出すころです。地中や冬木立の枝先で植物は芽吹く力を育みます。 言うまでもありませんが、暦日の一月一日は正月です。 初日の出の直前の茜空を「初茜…

冬至次候 12/27〜

十二月二十七日からは七十二侯の冬至次候、麋角解つる(しかつのおつる)。大鹿の角が抜け落ちて、生え変わるころです。 十二月三十日は晦日(つごもり)、三十一日は大晦日(おおつごもり)といいます。晦日とは月が隠れる、月籠もり(つきごもり)のことで…

冬至 12/22〜

十二月二十二日は二十四節季の冬至。一年でもっとも昼が短く、夜が長い日です。これから日が延びていきます。なので古代では冬至が一年のはじまりでした。 と言うことですが、時計の無い古代にどうやって昼や夜の長さを測ったのでしょうか? 七十二侯の冬至…

大雪末候 12/17〜

十二月十七日からは七十二侯の大雪次候、さけ群がる。鮭が群れをなして川を遡るころです。 一年の豊作を司る正月の神さま(年神さま)は念仏を嫌がるからと、暮れの十二月十六日までで念仏おさめにするというのが「念仏の口止め」。翌日から年明け一月十六日…

大雪次候 12/12〜

十二月十日からは七十二侯の大雪次候、熊穴に蟄(こも)る。熊が穴に入って冬ごもりするころです。 新年を迎える仕度をする、正月事始めの日が十二月十三日です。まずは煤払い、大掃除から。そして松飾り用の松の枝を山に取りに行く、松迎えがあります。 出典…

大雪初侯 12/7〜

十二月七日からは二十四節季の大雪、雪が本格的に降り出すころです。 七十二侯の大雪初侯は、閉塞く冬と成る(そらさむくふゆとなる)。天地の陽気がふさがり、真冬が訪れるころです。重たい灰色の雲におおわれた空は雪曇(ゆきぐもり)と呼ばれます。 十二…

小雪末候 12/2〜

十二月二日からは七十二侯の、橘始めて黄なり。橘の実がだんだん黄色くなってくるころです。橘は冬でもあおあおとした常緑樹で、万葉集にも登場します。 出典 白井明大=文・有賀一広=絵『日本の七十二侯を楽しむ』(東邦出版)