2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

春分末候

三月三十一日からは七十二侯の、雷乃声を発す(かみなりこえをはっす)。春の訪れを告げる雷が鳴り始めるころです。 春になる雷を「春雷」と呼びます。ひと鳴り、ふた鳴りほどで止む短い雷の音。とくに始めて鳴る春雷を「初雷(はつらい)」と、あるいは冬ご…

春分次候

三月二十六日からは七十二候の、桜始めて開く。はじめて桜の花が開くころです。 春爛漫ですね。ことしは桜も開花もはじまり、まさにどんぴしゃです。 出典 白井明大=文・有賀一広=絵『日本の七十二侯を楽しむ』(東邦出版)

春分初侯

三月二十一日からは二十節季の春分、太陽が真東から昇り、真西に沈む日です。昼と夜が同じ長さになります。 春分の日を中日に前後三日を含めた七日間が、春のお彼岸です。先祖の霊を供養する仏事が行われる日です。 七十二侯の春分初侯は、雀始めて巣くう。…

啓蟄末候

三月十六日からは七十二侯の、菜虫蝶と化す(なむしちょうとかす)。冬を過ごしたさなぎが羽化し、蝶に生まれ変わるころです。やわらかな春に日を浴びて、羽がみずみずしく輝きます。 昔の人は、蝶のことを「夢虫」や『夢見鳥」と呼んでいました。荘子の「胡…

啓蟄次候

三月十一日からは七十二侯の、桃始めて笑う。桃のつぼみがほころび、花が咲きはじめるころです。花が咲くことを、昔は、笑うといっていました。 奈良春日大社の春日祭は暦日三月十三日に行われます。葵祭、石清水祭と合わせて三勅祭といわれています。 出典 …

啓蟄初侯

三月六日から二十四節季の啓蟄、陽気に誘われ、土の中の虫が動き出し始めるころです。一雨ごとに春になる、そんな季節の気配を感じます。 七十二侯の初侯は、蟄虫戸を啓く(すごもりのむしとをひらく)。冬ごもりしていた虫が、姿を現し出すころです。虫にか…