雨水初侯

 二月十六日は旧暦の元日、新しい年のはじまりです。

 そして、十九日からは、二十四節季の雨水です。降る雪が雨へと変わり、氷が解け出すころです。農耕を始める目安になっています。

 また、十九日からは七十二侯の、土脈(どみゃく)潤い起こる。早春の暖かい雨が降り注ぎ、大地が潤いはじめるころです。

 古くは、獺魚を祭る(かわうそうおをまつる)という不思議な季節とされていました。獺祭(だっさい)ですね。

 藍の種を蒔く時期でもあります。


  出典 白井明大=文・有賀一広=絵『日本の七十二侯を楽しむ』(東邦出版)