大暑
七月二十二日からは、二十四節季の大暑(たいしょ)です。もっとも暑い真夏のころです。大暑を迎えるに当たってはそれなりの心構えが要りそうです。
夏の土用は十九日からはじまっています。立秋の前日八月六日まで続きます。丑の日は三十日です。
七十二侯の大暑初侯は、桐始めて花を結ぶ。桐の花が梢高く、花咲かせるころです。
暑い夏の昼ひなか、職人や大工がしばし休息して短い睡眠をとることを三尺寝というそうです。仕事場の三尺ほどのスペースでごろりと横になったのがその名の由来とか。そうとは知らずに私もまた三尺寝を実行しています。もっとも夏に限ってのことではありませんが。
大暑次候は、土潤いてむし暑し。むわっと熱気がまとわりつく蒸し暑いころです。
八月一日〜七日は弘前ねぷた、二日〜七日は青森ねぶたが開催されます。また、三日〜六日は秋田竿燈まつりです。
大暑末候は、大雨時行る(たいうときどきふる)。夏の雨がときにはげしく降るころです。
たくさんのセミが一斉に鳴く蝉時雨を聞くころです。
過酷な季節ですが、一番暑いということは、ここをすぎれば徐々に凌ぎやすくなってくる、ということでもあります。まあそう思って、なんとか乗り切りましょう。
(出典)白井明大『日本の七十二侯を楽しむ』(東邦出版)