ホワイトボード

 ふと思いついて、百円ショップでホワイトボードを買った。A4より一回り小さいサイズで、つり下げ用のひもがついたもの。まあ、これといって特徴はない。

 買ってきて机の横にぶら下げているが、これが思いのほか重宝している。

 用途は一時的なメモ書きである。備忘であったり、ToDoであったり。

 従来、これらはメモ用紙(裏紙)やノートに書いていた。終わったものは斜線で消していたが、なかなか消えないものもある。紙やページが一杯になれば、新しい紙やページに書き始めるが、全項目が消えていない紙やページはそのまま残っている。なので、複数の紙やページをいつも見なければならない。作業上も手間だし、整理整頓上もよろしくない。

 ポストイットに一件一枚で記入して大きな台紙に貼り、終わったものを剥がしていったこともある。たしかに台紙は一枚で済む。が、一件一枚主義があだとなり、台紙が大きくなってしまい管理上の問題が出てくる。また、ケチな性格が災いして一件一枚主義で、ポストイットを浪費することに耐えられない。また、窓を開けておくと強風でポストイットが剥がれてしまうこともある。

 で、ホワイトボードである。小さなホワイトボードを吊すことで、これらの問題があっという間に瓦解した。思いついたことを気楽に書き、終わったら消す。それだけである。たまって書き切れなくなることもいまのところない。もっとも、そんな事態になること自体が問題で、それはたちまちに解決しなければならないことだろう。

 ホワイトボート、マーカー、税別各百円、計二百円也。久しぶりの知的生産の技術である。