脇腹がつる

 悪いのは脚や肺ばかりではない。その他一杯悪いところがある。

 なかで気になるのが脇腹。ちょっと変な体勢になるとすぐにつりそうなるのだ。脇腹がつるとどうなるのかわからない。だから、つりそうになると焦りまくる。

 腰掛けて靴を脱ごうとして、足の爪を切ろうとして、座って靴下をはこうとして、後ろを振り向こうとして、……。

 みんなごく当たり前の日常的な姿勢だろう。これでアウトなのだ。

 予防のために靴は立ったまま両足をすりあわせて脱いでいる。足の爪はこわごわ切っている。靴下も様子を見ながらちょっとずつこわごわ履く。ちなみに脱ぐのはたったまま。

 が、気を付けていても何かの拍子につりかける。というより、半分つった状態に陥ってしまう。そうななったらすべての動作を止めて、じっとしたまま、治まるのをひたすらまつ。不思議なことに落ち着けば、痛みはすうーっと消失する。なにごともなかったかのように。

 こわいけれども予防策は講じていない。というよりなにが原因で、どうすれば防げるのかもわからない。脚のつり対策のカルシウムやマグネシウムは効果を博していないようだが、脇腹対策というのはなにかあるのだろうか。

 内蔵系の原因も考えられる。が、左右の区別なくどちらも同じようにつりそうになるので、内蔵系ではないと勝手に決めつけている。大丈夫だろうか?

 歳をとるといろんな不都合が出てくるもんだ。なにしろ、初めての経験ばかりで、不安がつのるばかり。