小寒

 十一月二十三日からは、二十四節季の小雪(しょうせつ)である。寒さが進み、そろそろ雪が降りはじめるころでです。とはいえ雪はまださほど大きくなく、寒さもそこまでではありません。

 七十二侯の小雪初侯は、虹蔵(かく)れて見えず。虹を見かけることが少なくなります。といわれますが、それまで虹ってそんなに頻繁に見えていたのでしょうか。それはさておき。十一月二十三日は、いまは勤労感謝の日ですが、かつては新嘗祭、秋の収穫に感謝を捧げる日でした。正しくは旧暦でしょうが。旧暦の十一月二十三日は新暦では、年が明けた一月二日にあたります。まだまだ先ですね。

 小雪次候は、朔風葉を払う。冷たい北風が、木々のはを払い落とすころです。

 小雪末候は、橘始めて黄なり。橘の実がだんだん黄色くなってくるころです。

 旧暦十月(ことしは十一月十二日が旧暦十月一日)のことを小春といいます。この先、寒い日がつづくなか、打ってかわって暖かな陽射しに包まれる陽気となるときがあります。そんな日を小春日和といいます。