九品仏

 少し前のことになりますが、七月七日七夕の日に、七夕とは関係なく、世田谷の九品仏(くほんぶつ)こと浄真寺に行きました。

 人気スポット自由が丘の隣り、歩いてもすぐのところにこんなところがあるとは思ってもいませんでした。広々とした境内は緑に覆われ、小雨模様だったこともあって柔らかくしっとりした空気が漂っていました。

 境内には三佛堂が三宇あり、中央の堂に上品上生・上品中生・上品下生、北の堂に中品上生・中品中生・中品下生、南の堂に下品上生・下品中生・下品下生の計九品の阿弥陀仏が納められています。

 それぞれの仏像はおそらくは丈六、座像なのでその半分の二メートル四十センチ位ではないでしょうか。金色に輝き、頭髪は群青色をしています。

 なお、中央の堂に入ることは出来ますが、北と南の堂は扉が閉められガラス越しの拝観となります。また、下品中生の仏さまはどこかへお出かけのようでした。

 阿弥陀仏が九体ありますが、本堂のご本尊は釈迦如来です。

 堂々とした仁王門や観音堂があり、閻魔堂には閻魔大王と葬頭河婆(奪衣婆)が祀られています。