啓蟄

 三月六日は二十四節季の啓蟄。陽気に誘われて、土の中の虫が動き出すころです。一雨ごとに春になる、そんな季節の気配を感じます。このころになると、実感が伴いますね。

 七十二侯の初侯は、蟄虫(すごもりの)戸を啓(ひら)く。次候は、桃はじめて笑う。末候は、菜虫蝶と化す。

 三月三日は桃の節句になっていますが、日にちによる行事は、旧暦で行ったほうが良さそうです。旧暦の三月三日はことしは四月二十一日にあたります。

 また、三月十六日は十六団子の日だそうです。田の神さまが山から里へ下りてくる日だそうです。十六個の団子をつくってもてなします。「田の神あれ」といって、この日は天候が荒れやすく、神さまに出くわさないよう、田んぼに行ってはいけないことになっていたとか。と、こう書きましたが、この十六団子の日は、十六日というのは必須でしょうが、新暦で良いのでしょうか。旧暦だとすると、五月四日となってしまい、ちょっと遅いような気もします。ちょっとわからなくなってきました。