メモ
すっかりお粗末になってしまったメモについて白状いたします。
とてもメモといえるものではありません。A4の紙が数枚、二つに折って置いてあるだけです。それも表に何かをプリントした紙の裏面です。
雑に書いたものが多く、自分でも判読不能な文字が並んでいる。いったい、なんのためのメモなのか。
その紙の表、裏構わずに、あいたところをみつけ、そこにメモが書かれています。なんらの法則性(たとえば上から順といった決まり)もないままに、空いている場所に書かれている。なので、あとから探してもどこに書かれているのかわからないこともしょっちゅう。いったい、なんのためのメモなのか。
書く場所がなくなってくると、ごちゃごちゃしたところの小さなスキマに文字を並べ、それを丸で囲ってあったりもする。そのうち、丸だらけになってくる。大事なことを示す丸ではなく、単なる区切りの丸である。こうなってくると、丸のついていないところ、すなわち比較的古い書き込みは、まったく目立たなくなってくる。探そうにも探せない。いったい、なんのためのメモなのか。
ときおり終わったものには×をつけているのだが、×をつけようにも何処に書いてあるのわからないものにはつけようがない。なので、終わっているのに残っているメモも多数ある。ますます、使いづらくなってくる。いったい、なんのためのメモなのか。
かつては、知的生産の技術に夢中になっていたこともあるというのに、なんたる体たらく。嘆かわしや。
せめて、裏紙ではなくノートにでも書いてみようか。さいわい、使っていないノートもいっぱいある。もったいない、などと言ってないで。どうせ墓場には持って行けないのだから。といいつう、なかなか始められない体たらく!