半夏生そして小満

 六月二十一日は夏至夏至から数えて十一日目、七月二日は半夏生。田植えも終わりほっとひと息つくころです。

 半夏生と言えば同じ名の植物もあります。半夏生のころに花を咲かせるのが半夏生。花弁のない花なので、虫を呼ぶために葉を斑入りにするそうです。これも植物の創意工夫なのでしょうか。はたからみれば、どうせ遺伝子を変えるなら、葉を斑入りにするよりも花弁をつけるほうが本質的な解決になると思うのですが(笑)。それはさておき、

 ご近所散歩コースのひとつに水辺の公園があります。公園の奥にその半夏生の群生地があります。公園の奥は、普段は自然保護のために立ち入り禁止なのですが、春先のニリンソウの開花時期とこの半夏生の開花時期に限って中に入れます。

 半夏生もさることながら、この地で自然発生した(※)カエルやらメダカ、ザリガニ、アメンボウ、蛍(いまは幼虫)も生息しています。オオサンショウウオもいるようなのですが、残念ながら目撃できませんでした。ニリンソウのときはカワセミも来ていました。

 ※池や田んぼは人工なのですが、生物は持ち込まず、自然発生に任せているようです。

 そして、七月七日からは〝小暑〟。梅雨が明けて本格的に夏になるころです。

 いや、その前にことしの梅雨はどうなんでしょう? 空梅雨気味のような気もします。

 もっとも、当初では六月初めの豪雨によって崖崩れが発生し、国道からの進入路はいまだ通行禁止になったままなので、呑気なことはいっていられませんが。

 小暑というからには、そのあとには大暑が控えているわけで……。厳しさは、まだまだ、これからです。