立春

 旧暦最初の二十四節季は立春です。春の兆しが現れてきます。あくまでも〝兆し〟ですが、春ももうすぐそこでしょう。

 と思ったら、この週末は大雪に見舞われました。大寒でも雪は降らなかったのに……。ということはさておいて、

 七十二侯立春初侯は、東風凍を解く。暖かい春風が吹いて、川や湖の氷が解けだす頃です。蕗の薹、白魚が旬です。

 次候は、うぐいすなく(本当は漢字ですが、機種依存文字のようなのでひらがな表記しました)。春の到来を告げる鶯が、美しい鳴き声を響かせる頃です。サヤエンドウ、鰊が旬です。白梅、紅梅の順に梅が花開きます。

 末候は、魚氷に上る。暖かくなって湖の氷が割れ、魚が跳ね上がる頃です。明日葉、岩魚が旬です。

  出典 白井明大・在賀一広『日本の七十二候を楽しむ』(東邦出版)