エイ

 当たり前のことだがさかなはいろいろな形をしている。太ったさかな、スマートなさかな、いかにも早そうなさかな、やたら口のでかいさかな、細長いさかな、などなど。違いを探していけばキリがない。
 が、違いはあるものの、大局的に見ればみな同じ形になる。泳ぐ機能的にはいるかが究極形かなとも思ったりする。

 が、待てよ。ここで、大局的に見てもまったく違う形があることに気がついた。それが〝エイ〟。あの形はほかのさかなとは根本的に異なる。どこからあの形が生まれたのか。ちょっと想像がつかない。

 海の中で暮らすのに、普通のさかな形とエイ形とどちらが効率が良いのだろうか? どちらが省エネ? スピードはどちらが? 餌を採るのはどちらが有利?

 ちょっと気になる。いつか〝エイ〟の本を探してみよう。坂田明さんあたりが興味を持ってくれないないだろうか。と、虫のよい期待をしてしまう。