脇腹がつる
歳をとるといろんな所に不具合がでてくる。
あちこちがつりそうになるのもそのひとつ。
ところで、〝つる〟というのは動詞で〝つる〟と表現するしかないのだろうか。つった状態を表す名詞はないのだろうか。あると便利なのだが……。それはさておき、
寝ていて伸びをすると(猫ならずとも伸びは気持ち良いのだが)、こむら返りを起こしそうになる。たかが〝伸び〟くらいで、てなもんだが、こむら返りはもっとも一般的なつりどころ。
椅子の上であぐらをかいていて、ちょっと動こうとすると、太ももの裏がつりそうになる。まあ、太もももふくらはぎの次につるところだが。
自転車で停まるために足をつこうとすると、その足の裏がつりそうになる。なにかをしばらく握っていると手のひらがつりそうになる。足の裏、手のひらがつるなんてことは若い頃にはなかったこと。
そして、最近もっとも悩まされているのが、脇腹。ちょっとした拍子につりそうになる。結構些細なこと、なんでそんなことで、といった動作でつりそうになる。
玄関に腰掛けて靴を脱ごうとちょっと力をいれたり、ひねったりすると、すぐにイテテテ。なので、予防のため、靴は立ったまま紐を解き、左右の足をすりあわせて脱いでいる。
椅子に座ったまま、床に落としたものを拾おうと、からだをひねるとたちまちイテテテ。
脇腹はつりそう、というより、軽くつっているのだろう。しばらく痛みが続く。
これはミネラルだか何だかが不足しているからなのだろうか。あるいは、脇腹の筋肉が著しく衰えているからなのだろうか。それとも、歳をとれば致し方のないことなのだろうか。
いざというときのために、ツムラの漢方薬68番を常時携行しているが、いまのところまだそこまで切羽詰まったことはない。なので、その効き目が評判通りなのかどうかも確かめる機会がない。そんな機会が永久に来ないことを祈るばかりである。