立夏

 二十四節気立夏。いよいよ夏のはじまりである。夏といっても、この時期はまだ暑さにうだる夏ではなく、生気がますます盛んになる季節である。生物にとって、一年でもっとも精力的な時期であろう。

 七十二候の立夏初侯は、野原や田んぼで蛙が鳴きなじめるころです。そして、五月五日は暦日による催し、端午の節句でした。

 次候は土の中から蚯蚓(みみず)が出てくるころ、とあります。そうなんですか? そもそもミミズは土の中から出てくる、ということを知りませんでした。土の中が本拠地で、何かの偶然で地上に出てくるものと思っていました。これも暦日ですが母の日(五月の第二日曜)もこの時期ですね。いまではすっかりハウス栽培になってしまいましたが、本来であれば苺の旬ですね。

 そして、末候には、竹笋(たけのこ)が出てくるころです。そして、田んぼに水をはるのもこの頃でしょう。京都では葵祭ですね。

 生命力がみなぎる季節です。