声を出して読む
以下、わたしの個人的なことである。声を出して読むこと、音読をすることはまずしない。
ここでいう、音読とは声を出して文章を読み上げることであるが、それは他人に聞かせるためではない。また、読み上げるのは、他人が書いたものではない。
自分自身で書いた文章を、だれにも聞かれることなく、声に出して読み上げることでである。なぜ、そんなことをするのか。それは、自らが書いた文章を練り上げるためである。
黙読ではなく、音読するすれば、文章のおかしなところがすぐにわかる。句読点の適否もしかり。串田孫一さんは、ほどんどの文章を音読されていたようだ。でも、わたしはやらない。
なぜ、やらないのか。そこまで練り上げる必要のある文章を書くことはないから、といってしまっては身も蓋もない。ひとつは、時間の問題。たしかに音読は時間がかかる。もうひとつは声をだすのが恥ずかしいから。自分の書いた文章を家人などに聞かれたくない、というのもある。
が、もっとも大きい理由は、面倒くさいから。
そんな手抜きの文章を、たとえば、こんなところに挙げて、ひとさまのお目汚しをしてよいのだろうか??? お許しあれ。