ぺろり

 連休中の行楽情報。NHKテレビのニュース番組の中でこんなナレーション。

「ちびっこたちは○○に舌づつみを打ち、ペロリと平らげていました」

 なんとまあ、時代がかった紋切り型の表現だろうか。

 ちびっこ、舌づつみ、ぺろり、たいらげる

 いまどき、日常会話でこんな言葉を使うひとはどれくらいいるのだろうか。多くはないでしょうね。なのに、どうしてこんな言いかたをするの? おそらくは、こういうときはこういう表現を使う、という不文律があった、何も考えずに、あるいは仕方なく使っているのだろう。

 もっとも、民放でも、うまさの表現として、ジューシーだの、食感だの、さっぱりしていて美味しい、だのと工夫のない言い回しが頻繁に使われている。

 荻昌弘東海林さだおのような、適切でかつ新鮮な言葉を使えるレポータはおらんのか!