言うに言えない身体的特徴

 わたしには〝ひと一倍〟といえる身体的特徴がいくつかある。

 まずは汗のかきかた。顔には殆ど汗をかかない。面の皮が厚いから(?)。なのに、首から下は猛烈に汗をかく。立っているとシャツの下を汗が流れているのがわかるほどだ。子どものころは罰としてよく正座をさせられた。終わって立ち上がるとわたしが座っていたところだけ、水たまりのようになっている。

 からだが堅いこと。年を取ったからではなく、子どものころから前屈で床に手が届いたことがない。前にかがむと腰も堅いし、膝の裏がぴーんと張る。

 蚊に刺される。一緒に何人かいても、わたしだけボコボコにされてしまう。が、これは最近解消された。刺され具合がひとなみになってきた。歳をとって何かが変わったためだろうか? それとも蚊のほうが弱体化してきたのだろうか。

 鼻くその量。これはいまでも凄い。吸ってる空気は同じ、ひとりだけ空気のきたないところにいるわけでもないのに、鼻くそがたくさんたまる。粘液が多いのだろうか。子ども頃は机の引き出しの裏に、取った鼻くそをなすりつけていた。またたく間に引き出し裏がガバガバになってしまった。ときどき、こっそりヤスリをかけ除去していた。いまは、反古紙になすりつけている。鼻毛を切れば少しはマシになるかも知れないが、見方を変えれば鼻毛と粘液でほこりを食い止めていると言えなくもない。鼻毛を切ってしまうとほこりが肺に入ってしまい、もっと悪さをするかもしれない。いや、鼻くその少ないひとは、ほこりをたっぷり肺に吸い込んでいるのかも知れない。鼻くその多いほうが健康なのかも知れない。なあーんて。