うまいもん残し——お楽しみはあとから

 嫌なこと、苦手なことを先にやってから好きなことをやる。いわゆる〝うまいもん残し〟は生まれもっての性格である。

 で、先に片付けるつもりで嫌なことばかりやっていて、なかなか好きなことに取りかかれない。そのうち気を逸してしまうこともしばしば。生まれついての貧乏性である。

 さいきん、出典は忘れたが、〝いちばん好きなことからやるべし〟という指南を目にした。一番好きなことが終わったら、二番目に好きなことをやる。一番が終わった段階で、もともとの二番は一番に格上げとなる。だから、好きな順にやれば、常に今やっていることがいちばん好きなことになる。

 なるほど!

 と納得はするものの、いざ実行となるとわたしには無理。どうも、しなければならない嫌なことがあると、それが気に掛かり、好きなことに集中できない。そんな不安定な状態で好きなことをするのはもったいない、と思ってしまう。

 う〜ん、やっかいな性格だ。