夏の夕暮れの幸せ

 夏場は歩いたり自転車に乗ったりする時間を少し後にずらしている。四時ごろに家を出て、六時ごろに帰ってくる。このころになると、涼しい風が吹き始める。

 汗だくになって帰ってきてのシャワーが快適。ついでに風呂場の掃除もしてしまう。

 涼しい風に吹かれながらお昼寝。散歩や自転車こぎによる健全な疲れも相まって、気持ち良い。

 目覚めて、今度は湯船に漬かってゆったり。ほどよく暖まる。力が抜けて気持ち良い。

 そして、お決まりは湯上がりのビール。アルコールが一気に回ってくる。さらに力が抜ける。

 夏の夕暮れの至福のひととき。ささやかな快楽。大いに満足。

 こんな手近なところで満足していて良いのだろう? とも思いがよぎるが、すぐに思い直す。好いんです、これで好いのです。いや、これこそ、本当の快楽なのかも知れない。