いつまで働くの?

 思うところあって、定年まであと三年というときに仕事を辞めてしまった。その後で、見込み違いが重なって、生活資金が足らないことが判明した。

 あこがれの隠居生活にたどり着いたつもりが、後戻りしなければならないはめになってしまった。みっともないことだが。

 それでいまの仕事についた。身分は非常勤職員。確かに、給与はまごう事なき、非常勤。ファーストフード店のアルバイトと同じくらい。一日の勤務時間も正規職員よりは一時間短い。ただし、週五日は変わらない。

 期間は一年で、再契約もあり得るという契約。その延長期間なのだが、当初は最長で三年となっていた。

 で、ことしがその三年目である。今年度一杯で終わり、と思っていたのだが。制度の見直しとやらが始まって、全般的には最長三年なのだが、わが職種に限り、五年となりそうな気配が出てきた。

 うーん、どうしよう。お金が欲しいのはやまやまだが、時間も欲しい。やりたいことはいろいろあって、我慢していることもいろいろ。あと一年の我慢と思っていたところが、あと三年になってしまう。この二年の違いはいかほどのものだろう。それを見通すことができない。我慢我慢で一生が終わってしまうのは耐えられないが、二年くらいはたいして違わないような気もする。残り、二十年の内の二年、ちょうど一割だが、その一割の重みを測りかねている。

 一方で、三年経てば、国民年金の受給が始まるのでちょうど良い時期でもある。

 さて、どうしよう。悩ましいなあ。五年前(もう五年になるのかぁ)会社を辞めたときはこんなはずではなかったのだが。