再び隠居棚上げ

 三月で前職を退いたあと仮隠居状態が続いていたが、このたび仕事にありつくことができ、六月からまた働きに出ることになった。

 前職はシフト勤務という難題があり、結局それを乗り切ることができず、延長が可能であるにもかかわらず契約満了としてしまった。

 本当は当初から一年限りのつもりだったしシフトの辛さも身にしみていたため、契約延長の打診を受けたときには迷わず打ち切りを宣言してしまった。間の悪いことに、その直後に、老後資金の不足に気がつき真っ青になってしまった。こんなことなら契約を延長するのであったと後悔するがあとの祭り。年末から年始にかけての鬱々状態、我が人生最大の沈み込み状態はここに端を達する。

 なんとか回復しようとあちこち応募するも落選の山を築くばかり。書類選考での落選が四件。いきなり面接での落選が四件。一時審査(筆記/書類選考)を通っての面接落選が二件。計十回落ちてようやくひとつ合格と相成った。よくもまあ、みごとにこれだけ落ちたものだ。

 決まった案件も仕事の内容は気が乗らない。職場はそこそこ近く、実働は一日七時間。カレンダー通りの出勤で土日祝は休み。もちろん超低賃金。まあ、前職に比べて、シフトがないというのが利点。逆に仕事の内容や、外聞でははるかに劣っている。八時間が七時間に減った分、楽にはなるが収入は減る。いやもっと収入よりも時短を取るべきだったかもしれない。

 勤務地、勤務時間、職務内容、どれも不満がぬぐいきれないが、これしか受からなかったのだから仕方がない。選択ミスではないのだから後悔の種にもなりえない。

 まあ、どうなんでしょうね。行ってみなきゃわかりません。