寒露初侯 10/8〜

 十月八日からは、二十四節季の寒露。露が冷たく感じられてくるころです。空気が澄み、夜空にさえざえと月が明るむ季節です。暦に「寒」も文字が現れてきました。

 七十二侯の寒露初侯は、鴻雁来る(がんきたる)。雁が北から渡ってくるころです。その年初めて訪れる雁を初雁(はつかり)といいます。

 晩秋、雁が海を越えて渡ってくるころに吹く北風を「雁渡し(かりわたし)」、または「青北風(あおきた)」といいます。


  出典 白井明大=文・有賀一広=絵『日本の七十二侯を楽しむ』(東邦出版)