夏至初侯

 六月二十一日は夏至、一年でもっとも日が長く、夜が短い日です。これから夏の盛りへと、暑さが日に日に増していきます。

 七十二侯の夏至初侯は、乃東枯(なつくさかれる)。うつぼぐさの花穂(かすい)が黒ずんで、枯れたように見えるころです。うつぼぐさの種は生薬として、昔から洋の東西を問わず役立ってきました。

 ということなのですが、このわたくし、うつぼぐさがわかりません。雑草好きなのですが……。

 梅雨の季節に吹く湿った南風を「流し」という地方があるそうです。また、別の地方では梅雨そのものを「流し」と呼ぶこともあるそうです。

  出典 白井明大=文・有賀一広=絵『日本の七十二侯を楽しむ』(東邦出版)