マイナンバー制度

 マイナンバー制度が来年からはじまるようだ。ひとつの番号で個人を一元的に把握しようという制度といってよいだろう。

 うまく使えば大変便利になる反面、心配事も多々ある。

 まずは運用する主体が国であること。国に個人情報を握られてしまうことの危険性。家族構成、それぞれの収入やら病歴なども簡単に把握されてしまう。ときの為政者が妙な思いつきをすれば、学校の成績やら投票に行ったかどうかなんてことも握られてしまう。挙げ句の果てには、召集令状なんていうものここから発送されかねない。いずれも、いまの総理ならやりかねないことであろう。

 すぐに出てきそうなのは犯罪者。あたまのいい奴らがいまからマイナンバーを使った詐欺の手口を考えていることだろう。多分、あっというような犯罪が現れるだろう。こういう輩は大いに迷惑。犯罪そのものはもちろん迷惑だが、そういう輩から守るためにシステムが複雑になってしまうこと。現在でも悪意の輩から守るために、とりわけネットの仕組みがやたら複雑になっている。

 マイナンバー制度もセキュリティ保護のための装備で動きの鈍い使いにくいものになってしまいかねない。そんなことが危惧される。

 それはそうと、マイナンバー制度と個人認証・本人確認のためのマイナンバーカードは別物であることを、きちんと説明しておく必要があると思うのだが……。これも多分混乱するよ。これは悪意云々ではなく、行政の責任だが。