重陽の節句、十三夜、寒露

 早くも十月に突入しました。一年の四分の三が終わってしまいました。今年も残り三ヶ月、ここから駆け足で過ぎ去って行くことでしょう。あっというまに歳が終わってしまいそうです。

 ということでいつもの感慨、人生の残り時間もかくのごとくあっという間に尽きてしまいそうな恐怖感が襲ってきます。それはさておき、

 二日は旧暦の九月九日、重陽節句、菊の節句です。三月三日(桃)、五月五日(菖蒲)、七月七日(笹)に比べて、節句としての影がちょっと薄いような気もしますが……。そうそう一月七日も節句ですが、なんの節句は知らずとも七草粥は知られていますね。重陽節句も大事にしたいものです。といいながらもなにもしませんでした、というより忘れていました(笑)

 六日は旧暦九月十三日の十三夜。十五夜(旧暦八月十五日)についで月が美しいときだとか。十五夜が中国から伝わったの対して、十三夜は日本固有の風習だそうです。月見る感覚というのも良いですね。八日は皆既月食皆既月食新月との違い。新月は太陽、月、地球の順。皆既月食は、太陽、地球、月の順。つまり満月です。

 そして八日からは寒露。露が冷たく感じられてくるころです、空気が澄み、夜空にさえざえと月が明るむころです。あっという間に日が暮れるようになります。秋の日の釣瓶落とし、です。

 どことなく、しみじみとした季節になりました。

 と、言っていたらまた台風。十月に入っても大型の台風が来るのですね。