眠りが変!?

 近ごろ、眠りが少し変わってきた。寝付きが多少マシになったがそのことではない。

 眠りかけている時に、どうも古くさいところにいるような感覚がするのだ。少し前の時代、それこそ、わたしの昭和、すなわち三十年代ごろの環境の中で眠っているような気がしてならない。なぜか黄色っぽいような色合いの中にいる。黄色がなぜ昭和なのかわからないが、どことなく古くささを感じる。

 こういう感覚に陥るのは、眠りに落ちる寸前、意識がすこしづつ薄れていく頃である。そして、同じ感覚の夢もよく見る。

 夢だと思えばどうってことないのだが、どこか良からぬ予感に襲われる。もしかしたら、この黄色い世界は、これから行くところではないのだろうか。眠ったあと、そのまま、目が覚めなかったら、この黄色の世界に行くのではなかろうか。そんな不吉な考えが湧いてくる。

 いかんなあ。どうして、こんな感覚に陥ってしまうのだろう。死が近い、なんて風には思いたくもないのだが……。

 ちょいと弱気なお話でした。