虫刺され

 かつては人一倍蚊に刺されていた。蚊の攻撃を一手に引き受けていた。よって蚊は天敵であった。

 ところが、歳を取り血がまずくなったのであろうか、最近は、蚊に刺されることが少なくなった。たまに刺されるのはヤブ蚊である。刺されてすぐ、ぷくっとふくれ、猛烈に痒くなる。が、しばらくすると痒みは完全に消え去る。

 (二度目の)ところが、ことしはちょっと様子が違う。気がついたらあちこちに虫刺されのあとがある。刺したのはヤブ蚊ではなさそうだ。刺されたことに気がつかない。いつの間にか小さな赤い痕ができている。猛烈な痒みもない。が、猛烈ではない代わりに、持続する痒みである。一週間ほど痒みが続き、赤い刺され痕もそのまま。

 ヤブ蚊ではなさそうだが、かつてのアカイエカとも違うようだ。痒み質が違う。では、なんだろう。もしかしたら、飛ぶ虫ではなく這う虫? いやいや、虫ではなく内蔵系の病気?? うわぁ、やだやだ。