七夕

 八月二日は七夕です。って、七夕は七月七日じゃないかって? そうです。七月七日です。

 江戸時代に、一月七日、三月三日、五月五日、七月七日、九月九日を公式な節句として定めました。これは季節にしたがった催しではなく、単純に暦日による催しです。なので、七夕は七月七日で間違いありません。

 ところが、暦が新暦に変わって、節句をどうするか、少しややこしくなってきました。

 新暦の月日でそのまま行くか。三月三日、五月五日はそうなっています。一月七日、九月九日は節句としての認識が減じているように思われます。

 で、ややこしいのが七夕です。いま、七夕の日付には三通りがあります。

 ひとつは、新暦の七月七日を七夕とする方法。小さな催しでは多くはこれを採用しているようです。

 二番目は、新暦で旧暦の七月七日に当たる日を七夕とする方法。これによれば、八月二日だ七夕となります。七夕に季節的な気分を導入しようとすればこの日が妥当かも知れません。が、元々は暦日で決めた催しなので、旧暦の日付を踏襲することは、しっくりこないかもしれません。

 そして、三番目はかなり乱暴です。新暦は旧暦よりほぼ一ヶ月先行している(新暦の正月は旧暦の正月より約一ヶ月早い)ので、月遅れ(一ヶ月後の同日)に置き換える方法があります。これによれば、七夕は八月七日になります。乱暴な方法だとは思うのですが、これを採用しているところは少なくないような気がします。仙台などの名物となっている七夕は八月七日が多いような気もします。