大雪

 二十四節季の大雪です。いよいよ本格的に雪が降り出します。都心では雪は見ないでしょうが。

 七十二侯大雪初侯は、閉(そら)寒く冬と成る。天地の陽気がふさがり、真冬が訪れるころ。重たい灰色の雲におおわれた空は雪雲(ゆきぐもり)と呼ばれます。ぶりが旬です。十二月八日は針供養。

 大雪次候は、熊穴に蟄(こも)る。冬眠の時期ですね。寒さが苦手なわたしも冬眠したい。牡蠣が旬で、ネギも旬です。椿も花を咲かせます。

 大雪末候は、鮭魚群がる。「鮭」はこの字ではなく、「魚」偏に「蕨」の草冠がない字が当てられています。ニラやむらさきしじみが旬です。暮れも大詰め、羽子板市も開かれます。


  出典 白井明大・在賀一広『日本の七十二候を楽しむ』(東邦出版)