白露

 二十四節気の白露です。白露とは、大気が冷えてきて露を結ぶころのこと。ようやく残暑が引いていき、本格的に秋が訪れてきます。先週は雷、竜巻、豪雨と荒天が続きましたね。

 七十二候白露初侯は、草の露白し。草に降りた露が白く光って見えるころ。朝夕の涼しさが、くっきりと際立ってきます。シマアジが旬で、秋の七草、すなわち、萩、すすき、葛、なでしこ、おみなえし、藤袴、桔梗が少しずつ花開きます。

 次候は、鶺鴒(セキレイ)鳴く。あわびや梨が旬。昔ながらのオシロイバナも咲きます。といっても、赤、白、黄色のオシロイバナは大分前から咲いていますね。

 末候は玄鳥(つばめ)去る。渡り鳥であるつばめが南に帰ります。鶏頭が咲き、昆布、なすが旬です。


  出典 白井明大・在賀一広『日本の七十二候を楽しむ』(東邦出版)