穀雨

 四月下旬からは二十四節気穀雨に入ります。穀雨とは穀物を潤す春の雨が降る季節です。この季節の終わりには夏も近づく八十八夜が訪れます。

 七十二節季の穀雨初侯は、水辺の葭(あし)が芽を吹きはじめるころ。チューリップも咲き始めます。そして、わたしにとっては春眠暁を覚えぬ時期でもあります。

 次候は霜の覆いがとれ、健やかに苗が育つころです。よもぎの旬、すなわち草餅の旬でもあります。

 そして末候は牡丹の花が咲きはじめます。こごみ(クルクル巻いた草蘇鉄の芽)や栄螺(さざえ)も食べごろです。そして、さきにも述べた八十八夜。

 まさに春爛漫ですね。また、夏近し、でもあるようです。