最後の一品

 耐久商品を買うときに、これを買うのはあと何回だろうと考えてしまう。十年持つ品ならもう一二回かな、とか、五年持つ品なら、あと四五回だろうか、とか二十年持つしなならこれが最後かもしれないとか。

 つい、そんなことを考えてしまう。また、それを前提に品定めすることもある。これが最後なのだから、とか、○年使えばもういらないのだから、といったことを選定基準に含めてしまう。

 これはさびしいことなのか、たのしいことなのか? 良くはわからないが、これもまた現実である。