考えると眠れなくなってしまう疑問がある。いま、ふと思いついたことは、

 〝穴は存在するや否や〟

という疑問。

 なにもないのが穴である。が、何もないのにあたかも〝穴〟という実体が存在ように感じるのはなぜか?

 ちくわやドーナツの穴。これはちくわやドーナツの一部なのか? 穴なくしてちくわたドーナツはなりたたない。穴あってこそのちくわやドーナツである。が、そこにはなにもない。はたして、穴というものは存在しているのだろうか。

 そんなことをうつうつと考えていると眠れなくなってしまう。まあ、屁理屈を考えるのは楽しいことで、眠れなくなるほどの楽しさとも言えるのだが。