懲りない日焼け

 またしてもひどい日焼けをしてしまった。

 前回の日焼けは、三浦半島の海岸沿いに自転車で走ったとき。このときは、日焼けということはまったく念頭になかった。ポタリングから帰ってきたら、肌の露出部分が真っ赤になっていた。ほてりが続き、ヒリヒリもした。

 このときの日焼けは、肌の露出部分。半袖、半パンでヘルメットにサングラス。なので、肘から下の腕、脛の外側、そして首筋の裏側。それだけだった。自転車を漕いでいたので、顔は下を向いたまま。ゆえに顔は焼けていない。脛の内側は他方の脚と自転車の影になるので焼けていない。腕の内側も焼けていない。といったかなりのまだら焼け。

 ところが今回は海水浴。前回は不意打ちを食らったが、海水浴に日焼けはつきもの。気がつかないわけがない。が、日焼けしてしまった。馬鹿だねえ。

 二週間ほど前に一度焼けているので、耐性があるだろうと考えてしまったこと、そして、たかだか数時間だから大したことあるまいと油断してしまったこと。そのために、日焼けは念頭にあってもまったくなにも対策をとらなかった。馬鹿だねえ。

 当然ながら、肌の露出しているところが真っ赤っか。ただし、身につけていたのは海パンひとつだったので、ほぼ全身を焼いてしまった。さすがに、前回焼けた脛と腕は大したことにはならなかったが、それ以外は大変である。

 日焼けすると厄介な肩と背中は真っ赤っか。お腹や腿も真っ赤っか。さらには、これまで経験したことがなかった頭皮まで焼いてしまった。陽射しをさえぎるほどの髪が無いということか。頭皮は予想しなかった。ブラシを使ったときになにやら痛みを感じるのでよくよく考えてみたら日焼けに気がついた。

 当日、翌日はまあ、ヒリヒリしほてっていたが、大変なのは翌々日の夜から。日焼けしたところが猛烈に痒くなってきた。読書の時間をたっぷり取ることができたのだが、痒くて痒くて本を読むどころではない。ならば、寝てしまおうと思ったが、痒くて痒くてとても寝るどころではない。背中が痒いので仰向けに寝られない。かといってうつ伏せは苦手なのでさらに眠りから遠のいてしまう。

 次の日も寝るまでは同様だったが、朝になるとウソのように痒みが減じていた。やれやれ。

 その後、皮がむけ始め、向けた皮が床に散らばっている。さらに、湯船のなかに鰹節のように浮いていて、家人から大顰蹙。十日ほど経って、皮もほぼ剥けきったようだ。

 本当にまったく馬鹿なことをやってしまった。もとい、知っていながら何ら対策を取らない、という愚かな判断をしてしまった。今夏二度目の年寄りの冷や水である。