買い物はあと何回?

 ちょっとしたものを買うとき、この先同じようなものをあと何回買うのだろうか、と考えることが多くなってきた。これも老齢化の現れであろう。

 コートなら「これは一生もの、もうコートを買うことはないだろう」とか。パソコンなら「性能的にもつのは五年ないしは十年かな。となればあと一回ないしは二回くらいは買わなければならないだろう」とか。デジカメはあと何回? カメラは? 運動靴は? シャツやパンツ、靴下はあとどれくらい買い換えるのだろうか? 

 いくつかながめていると、これが最後というのが多い。ちょっとさびしい気もするが、これがいつわりのない現状だろう。

 迷うのは本。読みたい本はたくさんある。だけどそれを買ってしまって読みきれるのか。無理っぽい気もするが、いま買わないともう手に入らないかもしれない。毎回毎回、そんな葛藤が続いている。いまのところは、毎月一万ちょっとと予算で押さえている。これだけならぎりぎり読み切ることができそうにも思えるのだが、現実は少し違う。すでに積ん読本がたくさんあって、その山が崩れないどころが、少しづつ増えている。つまり、毎月ちょっとづつ買いすぎていることになる。そのうち一気に読めるのか、あるいはこのまま積み残しで終わってしまうのか。さて、どうなることやら。