席を譲られる

 先日、同じ年の友人ふたりと一緒に電車に乗った。乗ったとたんに若い女性に席を譲られた。

 その譲りかたが、笑顔でさわやか、極めて自然なふるまいだった。それはすごく良いことなんだけど、待てよ。ということは、このわたしは席を譲られて当然といった様子だったのだろうか。これは問題だ。しかも、同い年が三人いたのだが、他のふたりには目もくれず、わたしひとりがねらい打ちされた。

 そんなにヨボヨボしている(ように見える)のだろうか。うーん、困った。

 そうそう、席を譲られて、躊躇することなく、座らせていただきました。折角の行為かつ善意を、へんな見栄で不意にすることはお互いよくありませんから。おかげさまで楽に移動することができました。

 やや、複雑な心境なれど、まずは素直に感謝。