命あっての

 同期生の訃報がちょこちょこと入るようになってきた。これまで、若くして亡くなったかたも何人かいたが、この歳になると、まあ寿命といってもおかしくはない。

 社会人生活をうまくやり仰せて、十分な年金、退職金を手にして老後生活を謳歌している同期生もたくさんいる。これから先のことを考えると大いにうらやましい。わが来たりし道を後悔することも少なくはない。

 だが、生きていればこそ、である。少なくとも、すでにお亡くなりになったかたがたよりは恵まれている。もっとも他人と比較する問題ではないが。

 でも、そう考えて、悲観することなく、生きていくほうがよさそうだ。