お祭り

 海辺の散歩に出かけたら、海の近くの神社のお祭りに遭遇した。そうそう、昨年も同じく予期せずに遭遇した。なので祭をみるのは二回目である。

 花のお江戸の三社や鳥越に比べれば、規模も御輿もぐっと小振りではあるが、祭特有の土着のエネルギーは負けずにみなぎっている。

 海に繰り入れて海中でもんだりもする。これは三社も鳥越もやっていない(海がないから。川も深くて無理だから)。かけ声は、「そいや」ではなく「わっしょい」だ。

 この神社の御輿のほかに、各町内の御輿や山車も集合しており、このあたりではめずらしい賑わいをなしている。各山車から、笛や太鼓の音が聞こえてくる。テープではなく生演奏である。小学生くらいの子どもが演じているのも珍しくない。繰り返しのリズムがエクスタシーを呼ぶ。

 ところで、わが家は山を切り開いた新興住宅地に在る。この神社を含めて、近くに神社がいくつかあるが、さて、どの神社の氏子なのか、とんとわからない。そういう時代なんだな。