やりたいことの棚卸し。

 午前中に花の国へ散歩。花の国は小山の斜面を利用した公園。春はポピー、秋はコスモスが谷間を埋め尽くす。入園無料。我が家から花の国入り口まで徒歩三十分。

 公園に入ってあっと驚く。ポピーにはまだ早いのでさびしい光景を思い浮かべていたのだが、谷間はなんと菜の花が満開。真っ黄色に染まっている。端っこのほうでポピーがちらほら咲き始めている。菜の花は予想外だった。

 遠路を三十分ほど歩くとハーブ園に着く。このハーブ園にはハーブを浮かべた足湯があり無料で利用できる。足ふきタオルは要持参。きょうのハーブはローズマリーとタイム。効能が書かれていたら覚えていない。三十分ほど足を浸しながらボォーっとする。海辺の木甲板とどちらが気持ち良いかというと一長一短。片や背もたれがあり、片やお湯がある。

 このコースは寄り道するところもないが、寄り道せずとも往復二時間、足湯三十分と計二時間半かかる。

 昼寝をするとなんとなく疲れが出るので(散歩が過剰なのかもしれないが)、午後はネットで過ごす。

 夜になって、やりたいことの棚卸し。やってみたいことをノートに書き出してみる。いやあ、あるは、あるは。なんとまあ盛りだくさん。全部はできないまま寿命を迎えることになることになるだろうけれど。

 それはともかく、中で半年から二三年かかりそうな項目がいくつかある。さて、これらをどうするか。曜日に割り振ってみようかとも思う。それが適切だとは思うのだが、いっぽうで義務的になっても面白くないなあとも思う。

 連載を何本も抱えた売れっ子作家の気分。もちろん、気分だけ。ゼニにはなりませぬ。逆に多少の持ち出しはあるころだろう。

 ひとつひとつ、段取りを考えて、早めに動き出したい。思い描いていた隠居生活はそこから始まるのだから。