創作それとも金

 中一日の休み。今日は寒くなるという話だったが、日が射していてポカポカしている。なので、いつもの通り午前中に海辺の散歩に出かける。

 海を見ながら座り込み、ぽけーっとしていると、またまた「金のことなんか忘れて、創作しなさいよ」というささやき声が聞こえてくる。それを聞いてそんな気になってくる。具体的なことまで見えてくる(ような気がする)。すごく気持がよさそう。

 やりたいことがあるのにそれを後回しにするなんてもったいない。先送りして、そのままになってしまうことだって十分にあり得る。そうなんだよなあ、わが父は六十三で成仏してしまった。わたしもまた、あと数年の命かもしれない。いそいでやりたいことをやらなくちゃ。

 と、どこか晴れ晴れとした気持になって帰ってきたのだが、昼寝のあと、せっせと履歴書を書いている。このままでは、十五年後以降食っていくことができない。そのころに金がないというのはどういう状態なのか想像がつかない。そのころになって金を稼ごうとしてもそれは百パーセント無理。稼ぐなら今のうち。

 いっぽうでゆったりと隠居生活は永年の願望。判断がむずかしい。が、自分では決めがたくとも、決める方法がある。それなりに応募して受かれば働く、落ちれば隠居。他力に頼る。それが現実的だろう。

 向こうから短期の仕事の引き合いが来て、それをこちらで取捨選択できるようなことができたら最高なんだけど。シルバー人材センターにそれを期待できないだろうか。


 ♪♪♪♪ 隠居開始まであと 44 日 ♪♪♪♪